こんにちは!
4月は「新入職員研修」や「新人研修」などという言葉もよく聞きますね。
医療の世界でも多様な高度専門人材の育成といったことも言われ、多くの施設で研修が実施され
ています。しかし、効果的な研修設計のためには明確な「出口」が必要になります。
研修や授業を担当すると、ついついあれも伝えたい、これも伝えたいと思ってしまいますよね。
いっぱい話しすぎて出口がわからなくなってしまった人もいるのではないでしょうか。
学習した後にどんな状態になってもらいたいのか、ゴールは何か?
自分自身もわからなくならないようにするために出口設計が重要になります。
今回は、学習目標を明確化する2つ目のポイントについて紹介していきたいと思います!
では、行きましょう👆
評価条件について
例えば、「患者さんに実施する点滴の準備ができるようになる」といった目標行動が
あった場合、どんな場面を想定されますか?
実際に準備できるかどうかを確認するテストのようなものを行うというのが自然です。
その場面・シーンを明確にすることが「評価条件」になります。
この評価条件によって、研修の出口が全く変わってきてしまいます。
目標行動が評価される条件を示す
学習目標を明確化する2つ目のポイントは「評価条件」を明記することです。
「患者さんに実施する点滴の準備ができるようになる」という目標なら、
・手順を見ながらなのか
・手順は見ないでなのか
・点滴や針はそこに準備されているのか
・点滴や針はそこに準備されてなくて保管場所から取り出すところからなのか
同じ「患者さんに実施する点滴の準備ができるようになる」という目標でも、
どんな条件で評価するのかによって目標のレベルが違ってきてしまいます。
学習目標を明確にするためには、評価条件をあらかじめ考えておく必要があります。
このような実技でなくても、
何かの筆記試験でテキストを「持ち込み可」なのか「持ち込み不可」なのかという条件次第で、
何を準備したらいいのかがわかってきますね。
暗記の場合に「テキストの文章そのまま」なのか、「自分の言葉でまとめて」なのか、
計算式の問題で「電卓を使って」なのか「手計算」なのかでも変わってきます。
![悩む研修担当者](https://noriworks178.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/woman.png)
ほんとですね。これだけでも目標のレベルが全く違ってくるんですね。
![KOHSHI](https://noriworks178.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
そうなんだよ。いつも「何も見ないで」答えたり、実践したりするとは限らないからね!
私が、栄養の教材で設定した評価条件になるんですが、
![](https://noriworks178.com/wp-content/uploads/2019/04/DSC_0807-1-1-1024x156.jpg)
「何も見ずに書くこと」と「ジョブエイドを見ながら電卓を使用して可能」という
評価条件を明記しています。
仕事をする時に電卓を使用することが可能であるのなら、
無理な暗記はせずにということで、この評価条件にしました。
まとめ
学習目標を明確にするための2つ目のポイントである、目標行動が評価される条件を示すという
ことを紹介してきました!
何ができるようになってほしいのか、
どんな条件下なのかを柔軟に考えて明確化できたらいいですね。
今回はここまでになります。
次回は、目標を明確化する3つ目のポイントを紹介していきますね。
評価条件に関して興味がある方はこちらをご参考に!!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!!